パワハラ予防等で効果が実感できた取組の 1位・2位は『研修』(厚労省調査)

アンガーマネジメントコンサルタント・ハラスメント防止コンサルタントの片岡正美です。

前回に引き続き、厚生労働省が公表した「職場のパワーハラスメントに関する実態調査」についてです。
これまで実際にハラスメント防止のための研修に講師として登壇してきましたが、今回の報告書には「やはり!」と思う記述がありました。

パワハラ予防・解決に向けた取組みは色々あり、複合的に実施するのが望ましいのですが(このあたりも、今後、お伝えしていきます)、調査の結果、実際に実施している取組みの中で「効果を実感できた取組み」に着目すると以下の順になっています。(実施している企業中、効果を実感できたと回答した割合が高い順です)


1位 管理職を対象にパワハラについて講演・研修【74.2%】
2位 一般社員等を対象にパワハラについて講演・研修【69.6%】
3位 相談窓口を設置【60.6%】
4位 再発防止のための取組(事案分析、再発防止検討など)【59.8%】
5位 アンケート等で社内の実態把握 【59.4%】
6位 コミュニケーション活性化等に関する研修・講習等【56.5%】



1位・2位がパワハラについての『研修』。管理職対象に続き、一般職対象が2位です。
コミュニケーション関連の研修も6位に入っていますね。

これ、「実感」としてよくわかります。
(「研修」にこだわる者としては、「講演」とは違うんだけどな~と思いますが、ここでは報告書の表現のままにしています)

確かに、ハラスメント防止の研修は(うまくいくと)明らかに手応えを感じます。
早いと研修中からどんどん活性化してくる様子がわかる時もあるほどです。皆さんの意気込みや意識が変わるその空気が講師の私に伝わってくるのです。

この調査結果をご覧になり、自社でも研修を実施してみようと興味をお持ちになった経営者や人事のご担当者様もいらっしゃることでしょう。企業内研修の企画運営側と講師の両方に従事した経験から、私なりに考える「研修がうまくいくためのポイント」がありますので、またご紹介していきたいと思います。

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